その「イライラ」は、あなたが作り出している?

日本アドラー心理学振興会 認定心理療法士、認定心理カウンセラーの田中詠二こと、えいさんです! 子育て、仕事、人間関係の悩みに、心理学の観点から解決のヒントをお届けします。

その「イライラ」は、あなたが作り出している?

先日、我が家での出来事です。朝の忙しい時間帯に、幼稚園の末っ子が牛乳を床にこぼしてしまいました。

その瞬間、僕の体温がカッと上がり、「何やってるんだ!」という怒りの言葉が喉まで出かかりました。

多くの人は、この時こう考えます。 「牛乳をこぼされた(原因)から、イライラした(結果)」と。

まるで、感情は外からの刺激によって、勝手に湧き上がってくるもののように。これでは、私たちは感情の奴隷です。

しかし、アドラー心理学では、これを全く逆に捉えます

感情は「目的」を達成するための「道具」である

アドラー心理学の「目的論」では、感情は、私たちが何かを達成するための「道具」として、自らが選び、使っていると考えます。

では、あの時、僕が「怒り」という道具を使って、達成しようとした「目的」は何だったのでしょうか?

  • 怒りを使えば、子どもを瞬時に支配し、自分の言うことを聞かせることができる
  • 怒りを使えば、後片付けなどの面倒なことから、一瞬だけ意識をそらすことができる
  • 怒りを使えば、「自分は悪くない、悪いのは相手だ」と、責任を転嫁することができる

そう、僕は「子どもを素早くコントロールする」という目的のために、「怒り」という最も手っ取り早い道具を使おうとしていたのです。

道具を選び直す「勇気」

この「目的」に気づくと、私たちには「選択の自由」が生まれます。

本当に達成したい目的は、「子どもを支配すること」だっただろうか? いや、違うはずです。「こぼしても大丈夫だよ、一緒に片付けよう」と教え、子どもの中に「失敗を恐れない勇気」を育むことだったはず。

だとしたら、「怒り」は最適な道具ではありません。 もっとふさわしい道具があるはずです。 「共感」「協力」「勇気づけ」といった、別の道具が。

「おっと、びっくりしたね。大丈夫、一緒に拭こうか」

使う道具(感情や行動)を変えれば、生まれる結果(関係性)も変わります。 私たちは感情の奴隷ではなく、感情という道具を使いこなす「主人なのです。 これが、アドラー心理学が大切にする「個人の主体性」です。

あなたが最近、誰かに「イラッ」としてしまった時。 その感情を使って、本当は何を達成しようとしていたのでしょうか? そして、その目的のためには、もっと素敵な道具はなかったでしょうか?

カウンセリングは、あなたが無意識に使っている「感情の道具箱」の中身を、一緒に整理する時間です。 そして、錆びついた古い道具ではなく、あなたと、あなたの周りの人を幸せにするための、新しいピカピカの道具を見つけ出す場所です。

道具を選び直す自由は、いつだってあなたの中にあります。

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