日本アドラー心理学振興会 認定心理療法士、認定心理カウンセラーの田中詠二こと、えいさんです! 子育て、仕事、人間関係の悩みに、心理学の観点から解決のヒントをお届けします。
「どう思われているか」が気になって、動けないあなたへ
「こんなことをしたら、変に思われるかな?」 「周りから、どう見られているんだろう?」
他人の評価が気になって、自分の本当にしたいことから、足が遠のいてしまった経験はありませんか?
僕が会社経営の傍らで、趣味のコーヒー焙煎を始めた時もそうでした。「本業があるのに…」と、どこかで誰かに思われているんじゃないか。そんな見えない視線を感じて、一瞬、心が揺らぎました。
他人の期待に応えようとすること、嫌われないように振る舞うこと。 それは、一見、周りと調和しているように見えます。しかし、その生き方は、知らないうちにあなた自身を不自由にしていきます。
あなたの人生は、あなたの「課題」です
アドラー心理学には、人間関係の悩みを驚くほどシンプルにする「課題の分離」という考え方があります。
これは、「自分の課題」と「他者の課題」を、はっきりと分けることです。
- 私がどんな服を着るか、どんな趣味を持つか、どんな人生を歩むか。これは「私の課題」です。
- それを見て、他人がどう思うか、どう評価するか。それは「他者の課題」です。
私たちは、この「他者の課題」にまで、土足で踏み込もうとしてしまいます。他人の評価をコントロールしようとしたり、全員から好かれようとしたり。しかし、それは原理的に不可能です。なぜなら、他人の心は、あなたにはコントロールできないからです。
他者の課題を無理に背負い込もうとするから、私たちは身動きが取れなくなってしまうのです。
「嫌われる勇気」が、あなたを自由にする
「課題の分離」を実践すると、ある「勇気」が必要になります。 それが、アドラー心理学の中心的な思想の一つである「嫌われる勇気」です。
これは、積極的に嫌われよう、ということではありません。 「他者の課題に介入せず、自分の人生を生きる以上、自分のことを快く思わない人がいても、それは仕方がない」と受け入れる覚悟のことです。
全員から好かれようと、八方美人に振る舞う人生。 それは、他人の人生を生きているのと同じです。 他人の評価を気にせず、自分の信じる道を進む。たとえ、それを良く思わない人がいたとしても。 その勇気こそが、あなたを本当の意味で自由にしてくれるのです。
もし、周りの目が気になって、心が窮屈になっているのなら、この言葉を自分に贈ってみてください。
「どう思われるかは、相手の課題。私の課題は、私がどう生きるか、ただそれだけ」
この境界線を引く練習が、あなたらしい人生を取り戻す第一歩になります。
カウンセリングは、他人の評価という重たい鎧を脱ぎ捨て、自分自身の足で立つためのトレーニングジムのような場所です。 あなただけの人生を、あなたらしく輝かせるためのお手伝いを、ぜひさせてください。
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お会いできるのを楽しみにしています。
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