突然のパニック、その嵐に隠された「心の叫び」

日本アドラー心理学振興会 認定心理療法士、認定心理カウンセラーの田中詠二こと、えいさんです! 子育て、仕事、人間関係の悩みに、心理学の観点から解決のヒントをお届けします。

突然のパニック、その嵐に隠された「心の叫び」

突然、心臓が激しく鳴り出し、息が苦しくなる。めまいがして、立っていられなくなるほどの恐怖。「このまま死んでしまうんじゃないか」という感覚に襲われる…。

パニック発作は、経験した人にしかわからない、本当に恐ろしい嵐のような体験です。 「原因不明の体の異常だ」と思われがちですが、アドラー心理学では、その嵐の奥に、ある切実な「目的」が隠れていると考えます。

発作は「誰か」に向けた、究極のメッセージ

アドラー心理学の臨床では、パニック発作の先には、ほとんどの場合、特定の「相手役」がいると考えます。 それは、パートナーかもしれませんし、親や子ども、あるいは職場の上司かもしれません。

では、その「相手役」に向けて、発作という手段を使い、何を伝えようとしているのでしょうか。 それは、言葉にできない、切実な「心の叫び」なのです。

例えば、過去にあったカウンセリングの事例では、別れ話を切り出された女性が過呼吸の発作を起こしました。 その発作の目的は、「行かないで」という究極の引き留めのメッセージだったのです。

パニック発作という、誰にも無視できないほどの強烈なシグナルを使わなければならないほど、その人の心は追い詰められています。 その根底には、多くの場合、「相手に、〇〇してほしい」という、満たされない願い(仮想的目標)が隠れています。

「私を見捨てないでほしい」 「もっと、私のことを見て、大切にしてほしい」 「私に、これ以上プレッシャーをかけないでほしい」

この心の叫びを、言葉で伝える勇気が持てない時、私たちの心と体は、パニック発作という最後の切り札を使って、相手に伝えようとするのです。

嵐を乗りこなすために

もし、あなたがパニック発作に苦しんでいるのなら、思い出してください。 あなたの苦しみは、決して気のせいではありません。その恐怖は、本物です。

その上で、ほんの少しだけ、視点を変えてみませんか。 「この発作は、私が誰かに、何を伝えたがっているサインなのだろう?」と。

もちろん、一人でこの問いに向き合うのは、とても難しいことです。 カウンセリングは、あなたを襲う嵐の正体を、安全な場所で一緒に見つめ、その奥にあるあなたの本当の願いを、あなた自身の言葉で掬い上げるお手伝いをします。

そして、発作という苦しい手段ではなく、もっと穏やかで、建設的な方法で、あなたの願いを大切な人に伝えられるように、一緒に練習をしていきます。

あなたは、心と体の悲鳴に頼らなくても、幸せになれる。 そのことを、どうか信じてください。

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