「どうせ私なんて…」が口癖のあなたへ

日本アドラー心理学振興会 認定心理療法士、認定心理カウンセラーの田中詠二こと、えいさんです! 子育て、仕事、人間関係の悩みに、心理学の観点から解決のヒントをお届けします。

「どうせ私なんて…」が口癖のあなたへ

「新しいことを始めたいけど、勇気が出ない」 「もっと自分らしくいたいけど、周りの目が気になる」

そう感じて、一歩を踏み出せずにいることはありませんか?

僕も同じでした。今でこそ趣味でコーヒー焙煎までするようになりましたが、最初は「プロみたいな味なんて、どうせ出っこない」「失敗したら豆がもったいない」なんて、やらない理由ばかり探していました。

これは、「私には才能がないからできない」「失敗するの怖いからやらない」という、過去や環境を「原因」として行動しないことを正当化する考え方です。

でも、アドラー心理学の視点に立つと、世界は少し違って見えてきます。

人は「意味づけられた世界」に住んでいる

アドラー心理学には「仮想論」という考え方があります。 これは、私たちは客観的な事実そのものではなく、「自分の主観で意味づけした世界」を、まるでそれが現実であるかのように見ている、という考え方です。

つまり、「私にはできない」というのも、変えられない「事実」なのではなく、あなたがそう信じている一つの「意見(フィクション)」に過ぎないのかもしれないのです。

もし、今のあなたの物語が「どうせ私なんて…」で始まっているとしたら、別の物語を試してみることは、いつでも可能です。

「もし、できたとしたら?」の魔法

そこでおすすめしたいのが、「As if(~かのように)」という魔法の言葉です。

これは、理想の自分になりきって、そうであるかのように振る舞ってみる、という心理学の技法です。

僕がコーヒー焙煎を始めた時、使ったのはこの魔法でした。 「もし僕がプロの焙煎士だったかのように振る舞うとしたら、まず何をするだろう?」

答えは「何十万円もする焙煎機を買う」ことではありませんでした。 「まず、たった一杯分の生豆を手に入れて、フライパンで煎ってみる」でした。

その小さな一歩が、「どうせできない」という私のフィクションを、ほんの少しだけ書き換えてくれたのです。

これは「フリをする」のではありません。 うまくいかなくてもいい。完璧じゃなくていい。 ただ、理想の自分であったかのように、ほんの小さな行動を一つだけ試してみる。 その行動こそが、くじかれていたあなたの勇気を、あなた自身で「勇気づけ」する最高の方法なのです。

「もし、自信に満ちた自分だったとしたら、朝、鏡の前でどんな表情をしてみるだろう?」 「もし、人と話すのが得意な自分だったとしたら、コンビニの店員さんに『ありがとう』に加えて、どんな一言を添えてみるだろう?」

カウンセリングは、あなたが作り上げた物語をひもとき、新しい物語を紡ぎ出すためのお手伝いをする場所です。 「もし~だったとしたら」の魔法を使って、新しい自分への扉を、そっと開けてみませんか。

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