心がざわつく夜に、自分へ問いかけること

日本アドラー心理学振興会 認定心理療法士、認定心理カウンセラーの田中詠二こと、えいさんです! 子育て、仕事、人間関係の悩みに、心理学の観点から解決のヒントをお届けします。

心がざわつく夜に、自分へ問いかけること

会社のこと、来月の中学生の長男の試験、娘たちのこと、まだ小さい次男のこと…。 夜、布団に入ると、心配事が次から次へと頭に浮かんできて、心がざわついて眠れなくなる。

あなたにも、そんな夜はありませんか?

「あれもこれも、自分が何とかしなきゃ」 そう思えば思うほど、心は重くなり、身動きが取れなくなってしまいます。まるで、自分のものではない重たい荷物まで、一人で背負っているような感覚です。

そんな時、僕が自分自身にそっと問いかける、アドラー心理学の知恵があります。

それは「誰の課題」だろうか?

アドラー心理学には課題の分離という、とてもシンプルな考え方があります。 これは、目の前にある問題が、最終的にその結果を引き受けるのは誰なのか?を冷静に見極めることです。

例えば、僕を悩ませる心配事も、こうやって分離してみます。

  • 会社の将来や景気の動向:これは僕の力ではコントロールできません。これは「僕以外の誰か(社会や運命)」の課題。僕の課題は、今日の仕事を誠実に行い、変化に対応できるよう備えることです。
  • 息子の試験の結果:これも、最終的に引き受けるのは息子自身。「息子の課題」です。 僕の課題は、結果で彼を評価するのではなく、彼が安心して勉強できる環境を整え、努力を「勇気づけ」することです。
  • 子どもたちの人間関係:これも「子どもたちの課題」。僕の課題は、彼らが悩んだ時に、いつでも話を聞ける安全な場所でいることです。

課題を分離することは、冷たく突き放すことではありません。 むしろ、相手への信頼の証です。「あなたには、自分の力で自分の課題を乗り越える力がある」と信じること。 そして、自分は自分にできる貢献に集中することです。

これは、あらゆる人間関係に応用できます。 「パートナーの機嫌が悪い…」それはパートナーの課題。私の課題は、穏やかに接すること。 「親が口うるさく言ってくる…」それは親の課題。私の課題は、その意見をどう受け止めるか自分で決めること。

自分ではどうにもならない「他者の課題」まで背負い込んでしまうから、私たちの心は重くなるのです。

もしあなたが、たくさんの心配事で心が押しつぶされそうになっているなら、一度、そっと問いかけてみてください。

「この荷物は、本当に私が背負うべきものだろうか?」

その荷物を一度おろしてみるだけで、驚くほど心が軽くなり、今、本当に自分がすべきことが見えてくるはずです。

一人で荷物をおろすのが難しければ、ぜひお手伝いさせてください。 カウンセリングは、あなたの心を重くする荷物を整理し、あなた自身の足で軽やかに歩き出すための場所です。

初回カウンセリング(オンライン)はこちらからお申し込みいただけます。

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