日本アドラー心理学振興会 認定心理療法士、認定心理カウンセラーの田中詠二こと、えいさんです! 子育て、仕事、人間関係の悩みに、心理学の観点から解決のヒントをお届けします。
「繊細すぎて、生きづらい」と感じるあなたへ
- 人混みや大きな音が、人一倍つらく感じる。
- 相手のちょっとした言葉や表情が、ずっと頭から離れない。
- 周りからは「気にしすぎだよ」と言われるけれど、どうしても気になってしまう。
そんな「繊細さ」を、まるで弱点かのように感じて、生きづらさを抱えていませんか?
HSP(Highly Sensitive Person)という言葉も広まりましたが、アドラー心理学では、これを単なる「気質」で終わらせません。その繊細さという“個性”を、あなたがどのように「意味づけ」し、人生でどう「使っているか」に注目します。
あなたの「アンテナ」の性能が高いだけ
繊細である、ということは、例えるなら「高性能なアンテナ」を持っているようなものです。 他の人が拾えないような、微細な音や光、感情の波までキャッチできる。それは、素晴らしい能力です。
しかし、その高性能なアンテナで、もし「自分を守るための危険信号」ばかりを探していたらどうなるでしょう? 常に周りを警戒し、心をすり減らし、一日が終わる頃には疲れ果ててしまいます。 「やっぱり、自分は繊細でダメなんだ…」と、その気質を「生きづらさの原因」にしてしまうのです。
これが、物事の原因に目を向ける考え方です。 「繊細だ(原因)から、生きづらい(結果)」と。
アンテナの「使い方」を変えてみる
では、アドラー心理学の「目的論」で考えてみましょう。 その高性能なアンテナを、別の「目的」のために使ってみるのです。
例えば、
- 他者への貢献に使う:人の気持ちの細やかな変化に気づけるその力は、誰かの心の痛みに寄り添い、そっと手を差し伸べるために使えます。それは、最高の「勇気づけ」になります。
- 創造性のために使う:常人には見えない世界の美しさや、聞こえない音の響きを感じ取れるその力は、芸術や創作活動で、人の心を動かすために使えます。
- 深い理解のために使う:物事を多角的に、深く考えることができるその力は、複雑な問題の本質を見抜き、より良い解決策を見つけるために使えます。
あなたの繊細さは、あなたを苦しめるためのものではありません。 あなたが、あなたらしく輝き、仲間や社会に貢献するための、ユニークでかけがえのない「才能」なのです。
もちろん、高性能なアンテナを持つからこそ、人一倍エネルギーを消耗しやすいのも事実です。 一人の時間を大切にする、刺激の強い場所を意識的に避けるなど、自分自身を大切にする「セルフケア」も、あなたにとっては重要な「課題」です。
もし、ご自身の繊細さを、弱点ではなく「才能」として開花させたい、と感じたら。 カウンセリングは、あなたのアンテナの素晴らしい性能を再確認し、その使い方を一緒に見つけていく場所です。 あなたの「生きづらさ」が「生きやすさ」と「貢献の喜び」に変わる、その第一歩を、ぜひお手伝いさせてください。
初回カウンセリング(オンライン)はこちらからお申し込みいただけます。

お会いできるのを楽しみにしています。
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