脚本の「書き換え」は、いつでも可能

日本アドラー心理学振興会 認定心理療法士、認定心理カウンセラーの田中詠二こと、えいさんです! 子育て、仕事、人間関係の悩みに、心理学の観点から解決のヒントをお届けします。

「また、このパターンか…」と、ため息をつくあなたへ

「また、同じことで彼と喧嘩してしまった」 「また、子どもに感情的に怒鳴って、後で自己嫌悪…」 「また、職場で損な役回りを引き受けてしまった」

まるで、決まった脚本(シナリオ)でもあるかのように、同じような失敗や後悔を繰り返してしまう。 そんな風に感じたことはありませんか?

「自分はこういう性格だから仕方ない」 そう諦めてしまうのは、まだ早いかもしれません。 アドラー心理学は、その繰り返されるパターンの裏には、あなた自身が幼い頃に作り上げた「人生の脚本」が隠れていると教えてくれます。

あなただけの「人生脚本(ライフスタイル)」

アドラー心理学では、一人ひとりが持つ、その人固有の思考や行動のクセ、信念のことを「ライフスタイル」と呼びます。 これは、おおよそ10歳頃までに、自分自身や世界、人間関係をどう捉えるか、どう対処していくかを無意識のうちに決めた「人生の計画書」や「脚本」のようなものです。

例えば、

  • 「しっかり者でなければ、愛されない」という脚本を持っている人は、どんな場面でも無意識に「しっかり者」の役を演じ、頼まれてもいないのに背負い込み、疲れ果ててしまうかもしれません。

  • 「自分は注目されるべき存在だ」という脚本の人は、注目を浴びるために、わざと大げさな行動をとったり、周りを困らせたりする役を演じてしまうかもしれません。

私たちは、自分で書いたその脚本の登場人物を、忠実に演じ続けているのです。 だから、「また、このパターンか…」という出来事が起こるのは、ある意味で当然のことなのです。

脚本の「書き換え」は、いつでも可能

この話を聞いて、絶望する必要は全くありません。むしろ、ここには大きな希望があります。 なぜなら、その脚本の作者があなた自身であるならば、その脚本を書き換える力も、またあなたが持っているからです。

では、どうすれば脚本を書き換えられるのでしょうか。 それは、「いつものパターン(脚本)に気づき、いつもと違う行動を、勇気を出して一つだけ選んでみること」です。

感情的に怒鳴ってしまいそうになったら、ぐっとこらえて、その場を離れてみる。 また損な役回りを引き受けそうになったら、「少し考えさせてください」と、一度だけ断ってみる。

初めはとても怖く、居心地が悪く感じるかもしれません。 でも、そのたった一つの「いつもと違う行動」が、凝り固まったあなたの脚本に風穴を開け、新しい物語を紡ぎ出すきっかけになります。

もし、あなたが繰り返されるパターンにうんざりしているなら、一度立ち止まって、ご自身の「人生脚本」について考えてみませんか?

カウンセリングは、あなたがどんな脚本を持ち、なぜその役を演じ続けているのかを、一緒に読み解いていく時間です。 そして、古い脚本を手放し、あなたが本当に望む、新しい幸せな物語の第一章を書き始めるためのお手伝いをします。

あなたは、あなたの人生という物語の、主人公であり、作者なのです。

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